ハムスターの身体について

 

まずはハムスターの身体について基本的なことを理解しておきましょう。骨格は背中から尻尾へかけて脊柱がありますが、骨の数は何と人間よりも多く、あごの関節は外れた状態になっています。

 

前足の指は、第一指は跡が残っているだけで、実際の指の骨は前足4本です。後ろ足は5本です。ハムスターは雑食性なので、どんな食べ物でも消化できるように、盲腸と結腸が太くて長くなっており、胃は前胃と腺胃に分かれ、全胃で消化して、線胃で微生物も活用して消化吸収しています。

 

腎臓は左右に1個ずつで、水分を循環させるので、水分が少なくても生きることができる構造になっています。

 

体温は36.2~37.5度、心拍数は300~600回/分、呼吸数は100~250回/分ということで、ハムスターの体温は人間より高く、心拍数や呼吸数も犬や猫と比べても多くなっています。

 

オスとメスの違いはおしりを観察すれば区別できるのですが、オスは肛門と生殖器の間がメスより間隔が開いています。また、大人のハムスターなら、オスの場合睾丸が大きくなっているので区別しやすいはずです。

 

寿命は平均2~3年とされますが、これは環境、食べ物、栄養、遺伝的要素などの要因でかなり変わってきます。

 

ほお袋があるのもハムスターの特徴で、ほお袋は耳の後ろにあって、伸縮性に優れ、エサを貯め込んだりすると、顔の倍ほどの大きさにまでなります。